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骨のうたう / 竹内浩三

2005.08.15 (Mon)
詩人・竹内浩三
…抱きしめたいような心を持ち、素直な言葉で詩を読み、23歳・フィリピンで戦死。
終戦記念日によせて、彼の代表作より「骨のうたう」を紹介させていただきます。




骨のうたう
                   竹内浩三 作
                   中井利亮 補作

戦死やあわれ
兵隊の死ぬるや あわれ
遠い他国で ひょんと死ぬるや
だまって だれもいないところで
ひょんと死ぬるや
ふるさとの風や
こいびとの眼や
ひょんと消ゆるや
国のため
大君のため
死んでしまうや
その心や

白い箱にて 故国をながめる
音もなく なんにもなく
帰っては きましたけれど
故国の人のよそよそしさや
自分の事務や女のみだしなみが大切で
骨は骨 骨を愛する人もなし
骨は骨として 勲章をもらい
高く崇められ ほまれは高し
なれど 骨はききたかった
絶大な愛情のひびきをききたかった
がらがらどんどんと事務と常識が流れ
故国は発展にいそがしかった
女は 化粧にいそがしかった

ああ 戦死やあわれ
兵隊の死ぬるや あわれ
こらえきれないさびしさや
国のため
大君のため
死んでしまうや
その心や

P6030023.jpg
Misako(C)Japan 2004
風に踊る雲と輝く夕日と凪の海、そしてうっすら富士山のシルエット…私のふるさと

いろいろな背景や視点、考え方の違い、知らぬ事実、誤解、
知らされておらぬ事実はあふれているのだろうけど、
忘れたくないのは例外のない真実…誰もがかけがえのない人生を生きているということ







著者: 竹内 浩三, 小林 察

タイトル: 竹内浩三全作品集 全1巻 日本が見えない


以前の日記で、『著作権保護期間をすぎている作家ですので、
代表作はネットでも探せると思います』と書きましたところ
先日、竹内浩三のホームページをつくっておられる森さんから、
コンタクトをいただきました。森さんありがとうございます。
森さん主催のページはこちら→"五月のように"
竹内浩三の作品集や、関連活動も掲載されておられます。


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コメント
小嶋様、お返事が遅くなりました。
おっしゃるとおり、私たちの無知・無関心のなせる罪、という事実を思い知らせてくれる詩でもありますね。
国同士の「戦争」そのものと、現場で身をかけて戦い、生きたくても生きられなかった人々のことを、いっしょくたにして扱うことの乱暴さをひしひしと感じます。
素敵なコメントをありがとうございます。
水砂子 | 2010.11.11 12:05 | 編集
この詩は戦争の悲惨さを伝えるものでもあるとは思う。しかしよりこの詩はより重要な意味を持っていると思う。

彼ら軍人は戦後から現代も含めた日本人のために、その悲惨な戦争で死を賭して戦ってくれた。彼らも生きたかったのに、死んでくれた。それだのに我々は何も知らぬくせに彼らを侵略者とののしったり、まったくの無関心ですらあった。

この詩はこういったことを批判しているのではないでしょうか?
小嶋 | 2010.11.08 02:51 | 編集
ヤヤーさんの真摯な思い、真剣に相手と向き合う姿は素敵だと思います。
いつか笑い飛ばせる程度の争いであれば、相手や自分をより理解できるきっかけにもなり得ますもんね。
いつも素敵な記事をありがとうございます。TBありがとうございました!
水砂子 | 2005.08.24 12:55 | 編集
どちらも素直に心を打つ記事のTBをありがとうございました。
戦争は本当に悲しいです。
…こんな言葉を思い出しました。
自ら破滅する道を選ばなければ、私たち人間は宇宙の大海原を目指し実現させるだろう…カールセーガン
水砂子 | 2005.08.24 12:44 | 編集
TBありがとうございました。恥ずかしくも嬉しかったです。
この詩は、いつ読んでも泣けますね。自分も二人の息子を持つ身として、こんな世の中にはしたくないと思います。
他の誰かと些細なことで傷つけ合ってしまうわたしですが、お互いに相手の存在を認め合い、尊重し合えば、争いは防げるのでしょうね・・・。
わたしもTBさせて頂きます。よろしくお願いします。
ヤヤー | 2005.08.23 21:52 | 編集
TB有り難うございます。この詩から叔母のことを思い出し記事にしました。戦争は悲しいですね。
桃組工房 | 2005.08.23 06:30 | 編集
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